【略歴】
鎌倉市出身。3歳よりヴァイオリン,4歳よりピアノを始める。4歳から12歳までドイツ在住。桐朋女子高等学校音楽科,桐朋学園大学を経て、1995年デュッセルドルフ・ロベルト・ シューマン音楽大学首席卒業。1998年同大学で最優秀成績にてドイツ国家演奏家資格を取得。梅津南美子、尾関えりか、豊田耕兒、石井志都子、M.ガイザー、T.ヴァルガ、E.ヘーバルト、P.バドゥラ=スコダ各氏に師事。
2001年ウィーンへ移住。2006年よりコンサート活動を再開。ヨーロッパを中心に、日本でも毎年リサイタル開催。2015年ウィーン赤十字親善大使就任。2020年コロナ禍ライブ配信を続ける。2023年テレビ番組レポーター、朗読劇出演。2022年モーツァルト、2024年ブラームスの多重録音CDリリース。オーストリア国家公認ガイド資格取得。
【テレビ出演】
2023年2月放送 BS/TBS「憧れの地に家を買おう」ウィーン編案内役
2025年 1月/2月 ぎふチャン「大森和代の渡る世間のご縁あり」
【主な受賞歴】
1992年蓼科音楽祭奨励賞受賞。
1995年第29回ティボール・ヴァルガ国際 ヴァイオリン・コンクールにて「特別賞」受賞。
1996年カール・ニールセン国際ヴァイオリン・コンクールでディプロマ受賞
【演奏】
1996年デュッセルドルフ・コンサートホールにて、ギュンター・ナイドリンガー指揮、デュッセルドルフ州政府管弦楽団とブルッフのヴァイオリン協奏曲を共演。
2006年よりコンサート活動を再開。ピアニスト、パウル・バドゥラ=スコダと共演。
2009年7月スロヴァキア・ポーランド・ハンガリー開催の「ユーロオーケストラフェスティヴァル」にて、岸本祐有乃指揮、ウィーン・カンマーユーゲントオーケストラとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏。
2019年オーストリア政府の協力を得て、日墺修好150周年コンサートでウィーンや日本各地で演奏。
2024年6月、ドイツのフランクフルト、レーマーのカイザーザールでメッツラー銀行350周年祝賀会にて演奏。
同年7月、在チリ・オーストリア大使館より招聘。サンティアゴ、テアトロ・ムニシパル・ラス・コンデスにて、デニス・コロボフ指揮マヨール大学管弦楽団と共演。コキンボ市民ホールにて、ロドルフォ・フィッシャー指揮ラ・セレナ大学管弦楽団と共演。共にブルッフのヴァイオリン協奏曲のソリストとして出演。
【ディスコグラフィ】
1998年 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番、シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 (小野潤子、ピアノ)
2011年 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2、3番、パルティータ第2番
2012年 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番、パルティータ第1番、第3番
2014年 モーツァルト、シューベルト、クライスラー (パウル・バドゥラ=スコダ、ピアノ)
2017年 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ集 (パウル・バドゥラ=スコダ、ピアノ)
2022年 モーツァルト: 後期ヴァイオリン・ソナタ集 (ヴァイオリン・ピアノ多重録音)
2024年 ブラームス: ヴァイオリン・ソナタ全集 (ヴァイオリン・ピアノ多重録音)
【提供可能サービス】
オーストリア国家公認ガイド(特に音楽・歴史・食文化のガイドが得意)
イベントオーガナイザー(コンサートホールやお城等でのコンサート・舞踏会等をコーディネート)
司会(コンサート・イベント等)
テレビ番組コーディネーター、レポーター
【私とウィーン】
私は物心ついた頃から鎌倉の雪の下教会に通い、3歳でヴァイオリン、4歳でピアノを始めヨーロッパ文化に魅せられながら、音楽と共に歩む人生を送ってまいりました。
ヨーロッパとのご縁は深く、幼い頃には父の転勤で西ドイツのデュッセルドルフに8年間、留学でデュッセルドルフに再び2年住み、結婚後スイスにも6年間、2001年にウィーンに移住して以来、ヨーロッパでの生活は2025年で通算40年を迎えます。
その中でもウィーンは、私にとって「第二の故郷」と呼べる特別な存在です。ウィーンといえば「音楽の都」として名高い街。ハプスブルク家の歴史とともに発展した音楽文化は、オーストリアを語る上で欠かせないテーマです。
コロナ禍では、ウィーンの街並みや美術館、そしてお城という特別な場所からコンサートをライブ配信し、日本の皆さまとつながる工夫をしました。その中で「朋子さんの案内は面白い!」というお声をいただいたことが、ガイド資格取得を目指すきっかけとなりました。ヴァイオリニストとして、作曲家たちの生きた時代や背景を深く学ぶことで音楽への理解をさらに深めたいと願いと共に、この素晴らしい街の魅力を皆さまに是非ご紹介したいという願いから、新たな挑戦として「オーストリア国家公認観光通訳案内士」この資格取得を決意しました。
オーストリアでは、国家試験に合格し認められた者だけがガイドを務めることができます。
思い立ったら即行動で、翌月には国家試験合格に向けて講習に申し込み、さまざまな分野の授業を受けながら試験に挑みました。試験は筆記、口頭、実地の3つに分かれており、全て基本はドイツ語で行われます。実地の時だけ、選択した外国語を混ぜての試験となります。筆記試験では経理や法律、マーケティング。口頭試験では歴史や地理、美術史、政治についてなど、広範囲な知識が求められます。さらに実地試験ではバスガイド、街歩きや宮殿あるいは博物館の案内を試され、どの施設が試験会場になるかは当日まで分かりません。運も試される厳しい試験でした。この資格を得るための学びの過程でオーストリアの歴史や文化にさらに魅了され、煌びやかな表舞台だけでなく、時に影の部分も含めてその奥深さに感動しながら、試験に向けて努力を重ねました。
資格取得に挑む一方で、音楽家としての新しい表現の可能性も探求を続けており、モーツァルトやブラームスのヴァイオリン・ソナタの多重録音にも取り組み、CDも2枚発売しました。そのため資格取得に少し時間がかかりましたが、2024年秋、ついに全ての試験に合格いたしました。
実はガイドとしての案内は、演奏会と似たところがあります。テーマに沿ってプログラムを構成し、自分の解釈を交えて表現する。そしてお客様との一期一会を大切に、最高の時間を提供するのです。音楽家として感動を共有する喜びを知る私にとって、ガイドという新しい形でオーストリアの魅力を伝えられることはかけがえのない喜びです。
今ではガイドだけではなく、テレビ取材のコーディネーターやレポーター、コンサートのオーガナイザーとしても活動しております。
私にとって、音楽やガイドという形でオーストリアの魅力を表現することは生きがいそのものです。これからも、音楽や歴史、美味しいものを通じて、ウィーンとオーストリアの素晴らしさを皆さまにお届けしたいと思います。
ぜひこの魅力あふれる美しい国、オーストリアを味わってください!